コロナウイルスが猛威を振るう中、企業の積極的な在宅勤務が推奨されています。
そんな中、在宅勤務が出来ない企業がいくつか存在します。物理的に在宅勤務が出来ない業種(接客業・配達業等)もありますが、出来そうなのに出来きていないコールセンターの在宅勤務について調べました。
昨今では、コールセンターシステムもクラウド管理が一般的になり、在宅で行える環境は整っているように見えます。元々、在宅勤務ありきのコールセンターも存在しますが、 コールセンターによっては在宅勤務が難しいセンターも多く存在します。
なぜ、IT環境は整っているのに、在宅勤務が難しいのでしょうか。考えられる問題点と解決方法をいくつか取り上げます。
今回は環境整備編として、実際に在宅勤務を行う場合に必要な環境をお伝えします。
【参照】
総務省:テレワークセキュリティガイドライン第4版
https://www.soumu.go.jp/main_sosiki/joho_tsusin/telework/02ryutsu02_04000341.html
厚生労働省:テレワークの効果に関する資料
https://telework.mhlw.go.jp/info/doc/
在宅勤務の環境整備の問題
在宅勤務を実施するには、在宅勤務が行える環境が必要になりますが、環境を整えるための費用が発生してしまうため、二の足を踏むコールセンターもあると思います。
国は、働き方改革の一環でテレワーク(会社以外の場所での勤務)を推進しているので、助成金制度も複数存在します。助成金制度を活用して、環境整備費に充てる事も1つの解決策としてあります。以下は、東京都が行っている助成金制度のページになりますので、東京都の企業は参考にしてください。
東京都:事業継続緊急対策(テレワーク)助成金
https://www.metro.tokyo.lg.jp/tosei/hodohappyo/press/2020/03/05/27.html
また、具体的な環境構築については、一般的な方式を4つご紹介します。
パターン1.リモートデスクトップ方式
オフィスに設置された自分用のPCを、自宅にあるPCで遠隔操作する方法です。
利点
・オフィスで実施していた業務を自然な形で在宅に移行する事が可能。
・オペレーター自前のPCでの作業が可能。(ただし、OSやバージョンによる)
・比較的安価で導入が可能。
欠点
・オフィスのPCの電源を入れる必要がある。
・オフィスとのネット回線の速度の確保が出来ないと操作性が低下する。
・自前のPCを利用する場合、設定をオペレーターが行う必要がある。
パターン2.仮想デスクトップ方式
オフィスのサーバー上に仮想PCを構築し、自宅にあるPCからネットワークを介して仮想PCに遠隔でログインをする方法です。
利点
・サーバー上に構築するため、システム管理者の一括管理が可能。
・オペレーター自前のPCでの作業が可能。(ただし、OSやバージョンによる)
欠点
・専用のサーバーが無い場合は、初期コストがかかる。
・サーバーとのネット回線の速度の確保が出来ないと操作性が低下する。
・自前のPCを利用する場合、設定をオペレーターが行う必要がある。
パターン3.クラウド型アプリ方式
クラウドサーバ上で提供されるアプリケーション(ソフトウェア)にアクセスし作業を行う方法です。
利点
・オペレーター自前のPCでの作業が可能。
・コストが安価。
欠点
・セキュリティ対策を行わないと自前のPCにもデータのダウンロードができてしまう。
パターン4.会社PCの持ち帰り方式
オフィスで利用しているPCを自宅に持ち帰り業務を行う方法です。
機密情報を取り扱う場合は、VPN接続を行いオフィスのサーバにアクセスします。
利点
・オフィスと同じ環境で業務を行うことができる。
欠点
・物理的に持ち運びを必要とするため、盗難紛失が発生する可能性がある。また、オフィスPCがデスクトップ型の場合は難しい。
以上、4つ取り上げましたが、複数の方式を組み合わせて環境構築する事が一般的です。「現在利用している環境を利用するには?」と言う観点から適切な方法を検討していただくのが良いかと思います。
クラウド型コールセンターシステム:BlueBean(ブルービーン)
BlueBeanは、パターン3で紹介したクラウド型アプリ方式でご利用いただけるクラウド型コールセンターシステムです。インターネット環境・PC・ヘッドセットがあれば、お申込みから最短5営業日でコールセンターを始めることが出来ますので、コロナウイルス対策として在宅勤務を検討している方にも最適です。
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